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飯田氏の裁判の問題(7) 犯人と考えるには証拠を残し過ぎの被告人
 飯田氏の裁判において、検察官は、飯田氏がA子さんを殺害した犯人であることを示す根拠の1つとして、

《被告人は、事件当日にA子さんが不倫の示談金などとして所持していた現金約146万円などを窃取し、事件後に愛人女性に100万円を送金していた。》

 という間接事実を挙げました。これは本来、窃盗罪として追起訴された事案です。つまり、検察官は裁判で、窃盗罪(飯田氏が被害者から事件当日にお金を盗んだこと)が殺人罪(飯田氏が被害者を殺害したこと)の状況証拠であるかのような主張をしたということです。

 結果として一審判決、控訴審判決(確定判決)共に、窃盗罪が殺人罪の状況証拠であるかのような事実認定はしていません。しかし、検察官が列挙した他の間接事実と比べても、この間接事実はこの事件の裁判官たちがクロの心証を固める上で大きな影響があったように思われます。

 この間接事実をめぐっては、そもそも、事件当日にA子さんが所持していたお金の額が本当に約146万円だったのか否かなどにも争いがあります。結論から先に言うと、間接「事実」とは言っても、飯田氏がA子さんから約146万円を盗んだというのは事実ではないということです。

 しかし、一方で事件当日、A子さんの元から飯田氏の元へ「多額の現金」の移動があったことは事実です。飯田氏の主張によれば、その額は100万円で、「A子さんに頼まれ、預かっただけ」ということになります。

 そして、突きつめれば問題は、お金を預かったとする経緯や、預かったとするお金と同額のお金を愛人女性に送金していたことなどに関する飯田氏の釈明が信じられる否かに集約されると言って差し支えありません。

 そこでまず、A子さんから100万円を預かったとする飯田氏の釈明をみてみましょう。一審の被告人質問における飯田氏の釈明はおおよそ次のような内容でした。

《A子さんから、不倫問題の示談金として100万円、それと一緒に領収証の綴りと印紙を持参していることを打ち明けられたのは、ガスト竹原店で食事をしていた時でした。私はこの話を聞いた時、示談の際にお金を相手方に見せると、示談金がつり上がってしまう可能性があるので、お金を持参するのは得策ではないと説得したのです。

すると、A子さんは納得してくれたようでした。しかし今度は「お金を預かって欲しい」と頼まれたのです。A子さんによれば、「示談の場にお金を持っていくと、その場で早く苦しみから逃れたくて、自分をコントロールできずにお金を出してしまうかもしれない」とのことでした。

このA子さんの申し出に対し、私は「会って一週間も経たない人間に、100万円ものお金を預けるのはおかしい」と断りました。しかし、A子さんが「この問題に関し、一番信頼しているのは、飯田さんだから」などと粘り、私は最終的にA子さんの申し出を承諾したのです。

そして私は、食事が終わった後、ガストの駐車場に停めた車の中で、預かり証を書き、それと引き替えにA子さんから100万円を預かりました。お金が入っていた封筒には、領収証のつづりも一緒に入っていたので、これも一緒に預かったのです》(一審の被告人質問における飯田氏の供述から抜粋・要約)


 結果、この飯田氏の釈明が退けられたのはやはり、A子さんから預かったとするお金と同額の100万円を飯田氏が愛人女性に送金していたことが裁判官の心証を悪くしたからでしょう。

 飯田氏がその愛人女性Y子さんに100万円を送ったのは、事件翌日にY子さんから届いたメール(携帯電話のメールです。以下同)がきっかけでした。そのメールは、「車のエンジンが壊れ、修理すれば“20万円しない程度”必要だと言われたが、新しい車に買い換えるのとではどちらがいいと思うか?」と相談する内容でした。

 このようなメールが事件翌日、愛人女性Y子さんから届いたというのは、飯田氏の作り話ではなく、メールの記録から証明された客観的事実です。そして、このY子さんからのメールに対し、飯田氏は「新しい車を買ってください」などと返信し、5月2日付けでY子さんに100万円を現金書留で送ったのです。

 この事情について、飯田氏の弁護人は、

(1)飯田氏は当時、手持ちの現金と預貯金が200万円程度あり、A子さんから預かったお金はいつでも返せる状態だったこと

(2)飯田氏が以前よりY子さんに金銭的な援助をしていたこと


──などを挙げ、「被告人にとって、愛人女性Y子さんに対する今回の送金は特別な話ではなく、被害者A子さんを殺害したことにより返還する必要がなくなったから100万円を送ったわけではない」などと主張しました。

 しかし結果として、《知り合ったばかりの顧客から預かった金員を一時的にせよ、無断で費消すること自体、不自然なことである》(一審判決)などとされ、飯田氏の釈明はこの事件の裁判官たちに信用されず、飯田氏は事件当日、A子さんから100万円を窃取したと認定されてしまったのです。

 では、この認定が妥当かどうかというと、この認定もやはり、この事件の裁判官たちが「この被告人は、怪しい」となんとなく感じさせる雰囲気に惑わされたというほかないのが現実です。
なぜなら、飯田氏がA子さんからお金を盗んだと考えるには矛盾する証拠がちゃんと存在するからです。

 それは、飯田氏がA子さんから100万円と一緒に預かったとする「領収証のつづり」が、飯田氏の逮捕後、その身辺から当然のように発見されていることです。
この領収証のつづりからはA子さんの指紋が検出されていますが、仮に飯田氏がこの事件の犯人なら、こんな物は事件後、真っ先に処分すべきものであるはずです。

 実際、飯田氏の弁護人は裁判でそのように主張したのですが、一審判決、控訴審判決(確定判決)共に何も答えずに黙殺しています。この事件の裁判官たちは、被告人に何か怪しげなところがあれば、確たる根拠もなく罪証隠滅行為だと認定する一方で、被告人が犯人なら当然すべき罪証隠滅がされていない矛盾はことごとく黙殺してしまっているわけです。

 さらに言えば、実は飯田氏の逮捕後、飯田氏から100万円の送金を受けた愛人女性Y子さんの自宅からも、飯田氏が100万円を送金した際の現金書留の封筒がやすやすと見つかっています。つまり、飯田氏はY子さんに対し、100万円を送金したことに関する口止めなどを一切していなかったということで、この事実も100万円の送金をめぐる飯田氏の釈明を裏づけているわけです。

 実際、本HP運営責任者もこのY子さんに確認してみましたが、Y子さんも案の定、「たしかに口止めされるようなことは一切なかったです」として、このように言うのです。

「それに私は、飯田さんが逮捕される直前に本人に会っているのですが、その時にもいつもと変わった様子は何もありませんでした。

飯田さんが逮捕された時も驚きましたが、今になってもやはり、飯田さんがこの事件の犯人だとはまったく信じられない思いなのです」


 当然ながら、このY子さんも飯田氏の逮捕後、捜査員に事情を聞かれています。しかし、ここでもやはり、このような飯田氏に有利な話は「なかった話」にされているのです。





 以上、この事件では、事件直前にA子さんと行動を共にしていた飯田氏が、犯人の疑いをかけられて殺人罪と窃盗罪で逮捕・起訴され、結果として裁判では殺人罪、窃盗罪共に有罪が確定していますが、ここまでみてきたように飯田氏の裁判は非常に問題が多いものです。

 ただ、そうはいっても、飯田氏には、「なんとなく怪しい」と第三者に感じさせる事実が色々あります。ですから、事件のことを何も知らない人は「なんだかんだいっても、この飯田という男がやはり犯人ではないのか」というイメージをぬぐい去れないかもしれません。

 しかし、この事件の特徴は、飯田氏に対する裁判の有罪認定に問題が多いことだけではありません。ありていに言ってしまえば、他の真犯人が存在することを示す事実もいろいろあるのが、この事件の特徴です。しかも、そのような真犯人の存在を示す事実を捜査機関が隠蔽しまっている形跡すら伺えるのです。

 その点について、項を改めて説明します。


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飯田氏の裁判の問題>

飯田氏の裁判の問題(1) 認定されたストーリーの不可解

飯田氏の裁判の問題(2) 事件とは全く無関係なことが有罪の根拠に

飯田氏の裁判の問題(3) 客観的状況より捜査関係者の憶測を信じる裁判官

飯田氏に裁判の問題(4) 作為的な証拠に簡単に騙される裁判官

飯田氏の裁判の問題(5) 根拠もなく罪証隠滅行為ということに

飯田氏の裁判の問題(6) 取調官の伝聞供述で犯人にされる裁判

■飯田氏の裁判の問題(7) 犯人と考えるには証拠を残し過ぎの被告人

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本HP運営責任者・片岡 健 MAIL
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