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飯田氏の裁判の問題(3)客観的状況より捜査関係者の憶測を信じる裁判官
 検察が列挙した間接事実の中では、飯田氏が現場アパートの室内に血液を残していた(前記A)という話も、まやかしであることが非常にわかりやすいものでした。

 問題の血痕は、現場アパート室内にあったテレビの電源スイッチに付着していた微量のものでした。飯田氏が逮捕された約20日後の6月5日から同15日までに広島県警科捜研が行った鑑定によって、この血痕からは飯田氏のDNA型が検出されたのです。検察の主張によれば、この血痕の意味合いは「被害者殺害時に被告人も負傷したと考えるのが自然だ」とのことでしたが──。

 ここで思い出して欲しいのは、《事件の経緯(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相》で触れた血痕に関する話です。

 すでにお察しの人も多いと思いますが、検察官が「被害者殺害時に被告人も負傷したもの」と主張したテレビのリモコンスイッチの血痕とは、《事件の経緯(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相》で話に出てきた「飯田氏のDNA型とA子さんのDNA型が検出された血痕」なのです。

 この血痕の実態が、客観的状況から考えれば、「A子さんの血液と、飯田氏の血液以外の何らかの体液(唾液など)が混ざったもの」である可能性がきわめて高いものだったことは、《事件の経緯(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相》で説明した通りです。

 そして、他ならぬ飯田氏自身も逮捕当初から、(A子さんに誓約示談書の書き方を教えるために)現場アパートに立ち入ったことは自ら認めていますから、この経緯からすれば、現場アパートの室内に飯田氏のツバなどが遺留していても何もおかしくありません。むしろ、飯田氏が現場アパートに立ち入っていたなら、ツバくらい遺留していたほうが自然でしょう。

 つまり、問題の血痕については、

《飯田氏が事件当日の午後5時ころ、A子さんに誓約示談書の書き方を教えるために現場アパートに立ち入った際、飯田氏のツバなどがテレビの電源スイッチに付着し、そのツバに後でA子さんが犯人に襲われた時に出血した血が混ざったもの》

 と解釈するのが一番合理的です。客観的状況から考えれば、明らかにそうでしょう。

 ところが──。

 控訴審判決(確定判決)は、このような客観的状況を軽視し、問題の血痕を「飯田氏とA子さん双方の血痕が混ざったもの」であるとして、この血痕から検出された飯田氏のDNA型が犯行時に遺留したものだと認定してしまったのです。しかも、控訴審判決(確定判決)がそのような認定をするにあたり、拠り所としたのは、次のような広島県警科捜研の研究員の憶測のみでした。

「血痕から検出された被告人のDNA型がツバに由来するものだとすると、指をベロッと舐めて、スイッチを押すくらいでないと、このような混合型のDNA型は得られないと思います」(一審第4回公判・N研究員の証言)

 つまり、控訴審の裁判官たちは客観的状況よりも、捜査機関の身内の鑑定人が科学の範囲を逸脱して述べた憶測を信じて、無実を訴える被告人を有罪にする根拠の1つにしたのです。そして、最高裁もこのような控訴審の判決を是認したわけです。これでは、どんな被告人も助からないでしょう。


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飯田氏の裁判の問題>

飯田氏の裁判の問題(1) 認定されたストーリーの不可解

飯田氏の裁判の問題(2) 事件とは全く無関係なことが有罪の根拠に

飯田氏の裁判の問題(3)客観的状況より捜査関係者の憶測を信じる裁判官

飯田氏に裁判の問題(4) 作為的な証拠に簡単に騙される裁判官

飯田氏の裁判の問題(5) 根拠もなく罪証隠滅行為ということに

飯田氏の裁判の問題(6) 取調官の伝聞供述で犯人にされる裁判

飯田氏の裁判の問題(7) 犯人と考えるには証拠を残し過ぎの被告人

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