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事件の概略(6) 辻褄が合う被疑者の釈明

 飯田氏が逮捕されて以降の捜査状況も確認しておきましょう。

 のちに裁判で明らかになった捜査状況を見る限り、飯田氏の逮捕後も捜査は難航していたのが明らかです。無実の人を間違って捕まえてしまったのですから、当然といえば当然のことでしょう。

 もちろん、無実の被疑者でも警察や検察の取り調べで自白させられてしまうことはいくらでもあります。しかし、飯田氏は逮捕後、一貫して容疑を否認しました。しかも、逮捕5日目以降は弁護人の助言もあり、黙秘に転じて、捜査当局に調書を一通も作成させませんでした。

 一方、捜査当局は飯田氏の逮捕後も、有罪の決め手となるような物証や目撃証言は何も収集できないままでした。自白がとれないどころか、調書もろくに作成できず、決定的な証拠もそろわない状況に、捜査当局はかなり焦ったのではないかと思われます。

 そしてここで、この事件の真相をみきわめるためのポイントが1つあります。

 それは、飯田氏が容疑を一貫して否認する一方で、逮捕当初から「事件当日にA子さんと行動を共にしていたこと」はもちろん、「事件当日に現場アパートに立ち入ったこと」まで認めていたということです。
では、飯田氏は、そのような非常に不利益な事実を認めた上で、どう釈明していたのでしょうか? 逮捕翌日の5月18日に作成された検察官調書の該当部分は次の通りです。

《私は、4月29日の午後5時過ぎころ、A子さんと東広島駅で待ち合わせ、その後、私が運転する車にA子さんを乗せて、A子さんの案内で、東広島市×××(=町名)の方に、A子さんが借りていた×××(=アパート名)というアパートに行きました。

 私は、そのA子さんが借りていたアパートの部屋の中で、A子さんから相談を受けていた件、つまり、A子さんが、いわゆる不倫をしていたことで、相手方の奥さんと取り交わす示談の条項について、A子さんにいろいろ指導しました。

 その後、食事に行こう、ということになり、やはり私が運転する車にA子さんを乗せて〈……中略……〉ガストというレストランに行き、2人で食事をしました。

 食事をした後、私は、車にA子さんを乗せて、東広島駅まで戻り、この日の午後8時過ぎころ、A子さんと別れたのです。》


 この飯田氏の釈明は、わかりやすくまとめると、

(1)事件当日にA子さんと会ったし、
(2)夜9時からの示談で使う示談書の書き方を教えるためにA子さんと一緒に現場アパートの室内に入ったし、
(3)その後にA子さんと一緒に食事もしたが、
(4)午後8時ころにA子さんとは東広島駅で別れ、後のことは知らない。

 ──という内容です。そして飯田氏は、裁判でもこの釈明の骨子を一貫させています。

 この飯田氏の釈明に対し、取調官はおそらく面食らったはずです。

 なぜなら、飯田氏を逮捕した時点で、捜査当局が収集していた前記の「防犯カメラの映像」や「携帯電話の通話履歴」などの証拠と、飯田氏の釈明の内容が何ら矛盾なく整合していたからです。

 これはつまり、飯田氏の釈明は、逮捕の時点で捜査当局で収集していた証拠では突き崩せない内容だったということです。また、飯田氏にとって、事件当日にA子さんと行動を共にしていたことはもちろん、現場アパートに立ち入っていたことも「何らうしろめたいことではなかった」ということを示しているわけです。


NEXT>>>事件の概略(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相


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<事件の概略>

事件の概略(1) 短期賃貸アパートで見つかった遺体

事件の概略(2) 交友関係中心の捜査だったはずが……

事件の概略(3) 事件の6日前に出会ったばかりだった被害者と被疑者

事件の概略(4) 被害者と被疑者の6日間

事件の概略(5) 警察が間違った原因

■事件の概略(6) 辻褄が合う被疑者の釈明

事件の概略(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相

事件の概略(8) 被疑者には一見疑わしい事実があるが……

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