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事件の概略(5) 警察が間違った原因

 では、A子さんが行方不明になった4月29日、どのような足取りをたどっていたかについて、改めて事実関係に争いのない範囲で確認しておきましょう。

 A子さんは、この日の昼ころに婦人服店で、夜9時から予定されていた不倫トラブルの示談に着ていくためのスーツを購入しています。

 そして午後、いったん自宅に帰ったA子さんが、家族によって自宅で最後にその姿を確認されたのは、午後2時過ぎのことでした。

 その後、午後4時ころにA子さんは、年下の恋人男性に電話して、「これから悩みごとのけりをつけにいく」と告げています。

 そして、5月4日に東広島駅前の市営駐車場で見つかったA子さんの車は、車内に残された駐車券によれば、4月29日の午後4時44分に同駐車場に入庫したきり、ずっと放置された状態でした。

 つまり──。

 A子さんは行方不明になった4月29日、午後2時以降に自宅を車で出発し、それからどういう経緯をたどったのかは不明ですが、ともかく何らかの目的で午後4時44分、東広島駅前の駐車場に車を入庫させていたのです。

 では、A子さんがこの日この時間、東広島駅前の駐車場に車を入庫させた目的は何だったのでしょうか?
 それは、夜9時から予定されていた晶子さんとの示談で提出する誓約示談書の書き方を飯田氏に教わるためでした。そのためにA子さんは、この日午後5時に東広島駅で飯田氏と待ち合わせをしていたのです。

 そして実際、飯田氏もこの日は広島市の自宅から車で東広島市に赴き、二人は午後5時過ぎに東広島駅前で落ち合っています
(※1)。そして、二人はその後、飯田氏の車にのって食事に出かけるなど、少なくとも夜7時30分ころまでは行動を共にしていたのです。

 では、警察はその事実をどうやって把握したのでしょうか?
のちに裁判で明らかにされた捜査状況を見る限り、次のような二点の「防犯カメラの映像」からでした。

(A) 広島空港近くのリゾートホテル「ウイングパークホテル」の防犯カメラの映像
 A子さんと飯田氏はこの日午後6時過ぎころ、食事をするために飯田氏の車で、このホテルの2階にあるレストランを訪ねていました。
二人は結局、そのレストランの雰囲気が気に入らず、食事をせずにホテルをあとにしたのですが、そんな二人の様子が「駐車場」と「フロント」を監視する防犯カメラに録画されていたのです。

(B) 竹原市の「ガスト竹原店」の防犯カメラの映像
 A子さんと飯田氏は、上記の「ウイングパークホテル」をあとにすると、東広島市に隣接する竹原市のファミレス「ガスト竹原店」に赴き、最終的にここで一緒に食事をしました。
その店の防犯カメラには、二人が事件当日の午後6時48分ころに入店してきた姿や、同7時31分ころに飯田氏がレジで飲食料金を支払い、A子さんと一緒に退店した姿が録画されていたのです。

 のちに裁判で明らかになった捜査状況を見る限り、警察は以上2点の防犯カメラの映像によって、「A子さんが行方不明になった4月29日、少なくとも夜7時30分ころまで、飯田氏と行動を共にしていた」という事実を把握したのです。

 そして、先に触れたように、A子さんは行方不明になった4月29日、遅くとも午後9時ころ(不倫問題の示談にのぞむはずだった時間)までに事件に巻き込まれたとみられる状況でした。したがって、警察としても、その直前の時間帯にA子さんと行動を共にしていた飯田氏がさぞや疑わしく見えたのでしょう。

 また、話は前後しますが、飯田氏は6日前にA子さんの不倫問題の相談にのるようになって以降、4月29日まで頻繁にA子さんと携帯電話でやりとりしていました。のちに裁判で明らかになった捜査状況によれば、警察は事件発覚3日後の時点で、すでにA子さんの携帯電話の通話履歴を入手していますから、警察はかなり早い時期から飯田氏を「犯人候補の1人」とみていたことは間違いありません。

 そんな飯田氏が、犯行時刻の直前とみられる時間の直前まで、被害者のA子さんと一緒にいた事実が判明したのですから、警察としても、なおさら飯田氏が疑わしく見えたことでしょう。

 ただし、のちに裁判で明らかになった捜査状況によれば、警察が5月17日に飯田氏を逮捕した時点で収集していた「めぼしい証拠」は、上記のような(1)防犯カメラの映像と(2)A子さんの携帯電話の通話履歴──だけに過ぎません。
 
 したがって証拠上は、

<<事件の6日前からA子さんと携帯電話で頻繁に通話しており、事件当日も犯行時刻とみられる時間の直前まで、A子さんと食事をするなど行動を共にしていた>>
 
 という程度のことを根拠に、警察は飯田氏をこの事件の犯人と断定してしまったのです
(※2)


NEXT>>>事件の概略(6) 辻褄が合う被疑者の釈明


※1 二人が落ち合った実際の時間やその後の二人の行動については、事実関係に争いが色々ありますが、そこを細かく説明すると話がややこしくなるので、詳しくは後述します)

※2 ただし、実際は「良い意味」でも「悪い意味」でも、警察はこの程度のことだけを根拠に、飯田氏がこの事件の犯人だと断定したわけではない可能性が高いのが現実です。
飯田氏が語る「取り調べ中の警察官の発言内容」も踏まえれば、実は警察は飯田氏を逮捕する前、裁判所から令状をとることなく、飯田氏が経営するコンビニから出たゴミを漁るなどして飯田氏の体液(おそらく唾液)を入手した上、DNA型鑑定によって、「現場アパート室内で見つかった血痕に含まれるDNA型」と飯田氏のDNA型が一致することを確認していた可能性が高いからです。
この血痕がどういうものかは、のちに別項で改めて説明します。

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<事件の概略>

事件の概略(1) 短期賃貸アパートで見つかった遺体

事件の概略(2) 交友関係中心の捜査だったはずが……

事件の概略(3) 事件の6日前に出会ったばかりだった被害者と被疑者

事件の概略(4) 被害者と被疑者の6日間

■事件の概略(5) 警察が間違った原因

事件の概略(6) 辻褄が合う被疑者の釈明

事件の概略(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相

事件の概略(8) 被疑者には一見疑わしい事実があるが……

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