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事件の概略(3) 事件の6日前に出会ったばかりだった被害者と被疑者

 では、Aさんを殺害した犯人として、警察に逮捕された飯田氏は、どんな人物だったのでしょうか?

 この事件の現場は東広島市ですが、飯田氏は当時、東広島市に隣接する広島市で奥さんや娘さんたちと一緒に暮らしていました。そして、奥さんと一緒に広島市内でコンビニを経営し、副業として探偵業を営んでいました。また、探偵業の顧客獲得の狙いなどから「広島悩みが解決できる相談室」という無料の悩み相談室を開設していました。
 
 このうち、探偵業や悩み相談室などの副業に対する「何か怪しげな商売だ」という偏見が、警察による飯田氏の誤認逮捕などにつながった可能性を指摘する意見もありますが、ここでは推測は控え、話を先に進めましょう。

 最初に指摘しておかなければならないのは、飯田氏とA子さんは従前から顔見知りの関係だったわけではない、ということです。

 広島市でコンビニや探偵業を営んでいた飯田氏が、生活の拠点が東広島市にあるA子さんと知り合ったのは、A子さんの行方がわからなくなる6日前、4月23日のことでした。A子さんが「ある悩み」を抱え、飯田氏の無料悩み相談室に連絡したことが二人の知り合ったきっかけだったのです。

 では、A子さんの悩みとは、どんなものだったのでしょうか?

 飯田氏の探偵業の仕事は浮気調査が大半でしたが(これはたいていの探偵業者や調査会社に共通することです)、探偵業の顧客開拓の狙いから開設していた悩み相談室に持ちかけられる悩みも男女問題に関することが大半でした。A子さんも例外ではりません。A子さんが飯田氏に相談した悩みは次のようなことでした。

 A子さんは事件の一年半ほど前から、東広島市内で会社を経営する妻子ある男性・高橋浩之氏(仮名)と交際していたのですが、3月終わりころ、高橋氏との間で別れ話が持ち上がります。原因は、A子さんに年下の恋人ができたことでした。A子さんはその年下の恋人と真剣交際するため、高橋氏に別れ話を持ちかけたのです。

 この別れ話には、高橋氏も了承していたとされています。そのため、そのまま何事もなく高橋氏との不倫関係が清算できていれば、A子さんが飯田氏と知り合うことはおそらく永遠になかったはずです。

 ところが、別れ話が出たあとで、二人の不倫関係がトラブルに発展してしまうのです。

 それは、A子さんと高橋氏の関係が4月初め、高橋氏の奥さん・晶子さん(仮名)に発覚してしまったからでした。その原因は、晶子さんが高橋氏の部屋を掃除していた際、高橋氏がA子さんと旅行した際の航空券を見つけたことでした。

 夫の浮気に気づいた晶子さんは激怒します。そして、その怒りは夫の高橋氏だけではなく、夫の不倫相手であるA子さんにも向かいました。A子さんは、晶子さんに東広島市内の居酒屋の駐車場に呼び出され、高橋氏との不倫をとがめられながら顔をぶたれるなどしたほか、

(1)慰謝料の支払い
(2)高橋氏がA子さんとの交際で使ったお金の返金
(3)高橋氏とは二度と会わないという誓約書の提出
(4)印鑑登録証明書の提出

 ──などを要求されました。
※下の<2014年7月6日 ご報告>をお読みください。

 この時から、A子さんの苦悩が始まったのです。

 新しくできた年下の恋人男性や、ご友人の女性によれば、A子さんは当時、相当思い悩んだ様子だったそうです。年下の恋人男性のもとに突然、泣きながら電話をかけたこともあったそうです。

 もっとも、A子さんが当時、具体的に何を悩んでいるのかを聞いた人はA子さんの周囲に存在しません。それも当然のことでしょう。不倫関係がこじれ、相手方の奥さんとトラブルになっている──女性がそんな悩みについて、恋人や友人、家族などにもなかなか相談できるものではありません。

 そこで、A子さんが頼ったのが、電話張で見かけた「広島悩みが解決できる相談室」でした。A子さんは4月23日、この飯田氏の無料悩み相談室に連絡し、飯田氏と知り合います。そして、飯田氏に不倫トラブルの相談にのってもらうようになったのです。

 この6日後の4月29日、A子さんは行方不明となり、5月4日に例の短期賃貸アパートで、遺体となって発見されました。そして警察は捜査の結果、A子さんが4月29日、短期賃貸アパートの室内で飯田氏に殺害されたというのがこの事件の真相だと断定し、飯田氏を殺人の容疑で逮捕したのですが……。

 ここで、勘のいい人なら、警察が描いた事件の構図自体に疑問を感じたはずです。先に触れたような「怨恨からの犯行」を真っ先に疑わせるA子さんの遺体の状況からすれば、「出会って6日に過ぎない人物」が犯人だと言われても不可解さを感じるのが常識的な感覚でしょう。

 実際、飯田氏の裁判でも動機の有無については大きな争点となるのですが、そのことはひとまず置きます。まずは、警察がなぜ間違って犯人とは別の人物を逮捕してしまったのか、「A子さんと飯田氏の6日間」を振り返りながら確認してみましょう。


NEXT>>>事件の概略(4) 被害者と被疑者の6日間



<2014年7月6日 ご報告>

 晶子さんがA子さんに慰謝料を要求したという当HPの記述について、先月末に晶子さんご本人から本HP運営責任者のもとにメールで、「慰謝料の請求に至っていません。慰謝料を請求するのは、誓約書を書いてもらったのち、主人と、関係が続いた場合ということでした。」という連絡がありました。

 そこで、本HP運営責任者が手元の資料を改めて確認したところ、晶子さんがA子さんに対し、「慰謝料」を求めたように記述されている裁判資料、捜査資料が存在することを再確認するに至りました。

 ただ、晶子さんに電話で事情を聴いたところ、晶子さんご本人はA子さんに慰謝料を求めることは真意ではなく、「A子さんが座った高橋氏の運転する車の助手席のシートを交換する費用」を求めたのが真意だったように思えました。

 そして、そんな晶子さんの真意が捜査官や裁判官に理解されず、晶子さんがA子さんに対し、「慰謝料」を求めたという記述が裁判資料、捜査資料に記録されたのが真相のようです。

 以上、ご報告致します。




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<事件の概略>

事件の概略(1) 短期賃貸アパートで見つかった遺体

事件の概略(2) 交友関係中心の捜査だったはずが……


事件の概略(3) 事件の6日前に出会ったばかりだった被害者と被疑者

事件の概略(4) 被害者と被疑者の6日間

事件の概略(5) 警察が間違った原因

事件の概略(6) 辻褄が合う被疑者の釈明

事件の概略(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相

事件の概略(8) 被疑者には一見疑わしい事実があるが……

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本HP運営責任者・片岡 健 MAIL
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