Last Update 2011.6.5  

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     東広島市女性暴行死事件の
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事件の概略(2) 交友関係中心の捜査だったはずが……

 
 地元紙の事件発生当時の報道によれば、警察は当初、A子さんの交遊関係を中心に捜査を展開していたとされています。ほどなく財布や携帯電話など、A子さんの身の回り品がなくなっていたことが判明しても、警察はこの事実から「物取り目的の犯行」ではなく、「犯人が被害者とのつながりを隠すために持ち去った可能性」を疑っていた──とも報じられています
(※1)

 このように捜査は当初、A子さんの交友関係を中心に展開されていたというのは、あくまで報道の情報に過ぎません。とはいえ、事実と信じても、差し支えないでしょう。その理由は次のとおりです。

 一点目は、遺体の状況です。
 事件翌日に行われた司法解剖では、A子さんの遺体は頭部や顔面に計9カ所、鈍体等で殴られた傷が確認され、死因は「外傷性ショック死」と推定されました。「溺死」を否定したこの解剖結果をもとに犯行状況を考えれば、A子さんは死に至るまで顔面や頭部を執拗に殴打された末、死後に遺体を浴槽に放り込まれた可能性すらある──ということになります。

 一方、A子さんの着衣に乱れはなく、そのほかにも性的な犯行を伺わせる形跡は一切見当たりませんでした。このような状況からすれば、行きずりの犯行の可能性は考えがたく、顔見知りの人間による怨恨からの犯行である可能性を真っ先に考えてみるのが素直でしょう。

 第二に、A子さんが遺体発見現場の短期賃貸アパートを借りていたことは、先に触れたように、家族すら知らないことでした。見ず知らずの人物が、短期賃貸アパートに突然やってきて、A子さんを襲う可能性は考えにくいですから、このことからも「顔見知りの人間による犯行」を本線に考えるのが素直でしょう
(※2)

 第三に、東広島駅前の駐車場で発見されたA子さんの車は、A子さんが行方不明になった4月29日の午後4時44分(遺体発見の5日前)に同駐車場に入庫したきり、お兄さんによって5日後の5月4日に発見されるまで、一度も出庫していませんでした。これは、車の中に残されていた駐車券により判明したことです。

 そのため、A子さんがどのような経緯で、いつ亡くなったにせよ、A子さんは自分の車以外の交通手段で、遺体発見現場のアパートに赴いたことは間違いありません。そして普通に考えれば、A子さんが東広島駅前の駐車場に自分の車を入庫後、約1キロ離れた現場アパートまで徒歩やタクシーで移動する理由は何もありません。つまり、A子さんは「誰かの車」で東広島駅から現場アパートに移動したとみられる状況だったのです
(※3)

 そして実際、本HP運営責任者が調査を進める中でも、警察がA子さんの交友関係については、とくに男性を中心に片っ端から調べていた形跡が確認できています。その点からも、捜査当局が当初、以前から被害者と顔見知りの人間による怨恨のセンを強く疑っていたことは間違いありません
(※4)

 しかし……。

 このような状況にもかかわらず、捜査当局は結局、「怨恨のセン」からは被疑者特定には至りませんでした。警察が最終的に被疑者と特定したのは、A子さんに恨みを持つ人物ではなく、「A子さんの悩みの相談にのっていた人物」でした。

 それが、飯田眞史氏だったのです。

 事件発覚(=A子さんの遺体発見)から約二週間を経た5月17日、飯田氏は、A子さんを殺害した容疑で逮捕されました。これが実は誤認逮捕だったのですが、ではなぜ、飯田氏は警察に犯人だと間違われてしまったのでしょうか?

 その事情を知るためには、その前に飯田氏がどういう人物で、被害者のA子さんとはどのような関係だったのか、二人が出会ってから飯田氏が逮捕されるまでの経緯を知っておく必要があります。


NEXT>>>事件の概略(3) 事件の6日前に出会ったばかりだった被害者と被疑者


※1 中国新聞2007年5月8日付け朝刊。

※2 ただし、解剖結果などを前提に考えれば、A子さんが犯人に襲われたのはアパートとは別の場所である可能性や、A子さんがアパート以外の場所で犯人に襲われた後で、アパートに戻ってから息絶えた可能性なども否定できません。

※3 ただし、A子さんが現場アパートに赴いた時点で生存していたか否かは証拠上、判然としません、また、A子さんが東広島駅前の駐車場に自分の車を入庫後、現場アパートに赴くまでにどのような経緯をたどったかもいまだに完全には解明されていません。

※4 具体的にどのような形跡が確認できているかについては、事件関係者のプライバシーの問題がからみますので、ここでは触れません。


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<事件の概略>

事件の概略(1) 短期賃貸アパートで見つかった遺体

事件の概略(2) 交友関係中心の捜査だったはずが……

事件の概略(3) 事件の6日前に出会ったばかりだった被害者と被疑者

事件の概略(4) 被害者と被疑者の6日間

事件の概略(5) 警察が間違った原因

事件の概略(6) 辻褄が合う被疑者の釈明

事件の概略(7) 「現場に容疑者の血痕」報道の真相

事件の概略(8) 被疑者には一見疑わしい事実があるが……

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本HP運営責任者・片岡 健 MAIL
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